◆2023年3月26日以降の相場観です。

シリコンバレー銀行の破綻はドイツ銀行にまで波及しています。欧州から金融不安が拡大する可能性があります。

FRBは再びバランスシートを上昇させて事態の沈静化を図っています。

3月のFOMCでは0.25%の追加利上げとなりましたが、パウエル議長は当面は利下げはないとの見解を示し、利下げ期待の市場を牽制しました。

金融不安による利下げの圧力により一旦株高、円安の流れが続くかもしれませんが、米国は6月以降に新たな問題に直面します。

米議会予算局CBOは連邦政府債務の法廷上限31兆4000億ドルを引き上げまたは停止しない限り財務省の全ての支払い手段が枯渇すると発表しました。

下院過半数共和党は民主党が歳出削減に同意するまで細部上限引き上げに動かない構えを見せており6月中旬頃には注意が必要です。

また、日本では6月の日銀政策決定会合ではYCCの見直しが行われる可能性が示唆されており、米国の債務上限問題と重なって円高が進むと見られます。

欧州のインフレは未だ鎮まる気配はなく、金利の上昇が続いています。

金利の上昇で不動産需要が激減し、クレジット市場が混乱して負の連鎖が金融市場全体に波及する懸念も出てきています。

最悪を想定して欧州の不動産市場を震源とした世界同時金融&不動産ショックの備えもしておいてください。

ドル円は6月の米国債務上限問題とＹＣＣ見直しまでは129円~135円のレンジ相場を想定しチャートを見ながらトレードしてください。

天然ガスは2.35ドルを下回ったため一旦損切り撤退し、3ドルに戻ったら再エントリ－してください。

金（ゴールド）は2000ドルまでの上昇に期待する流れが継続です。

小麦は一旦反発。700ドル付近で一旦利確したい流れです。

原油WTIは上に行きたい流れ。72ドルまでの上昇に期待。68ドルを下回ると65ドルまでの下落に注意してください。

ビットコインは一旦利確したい流れです。アメリカの金融不安で引き出された預金が仮想通貨に流れることを懸念して規制強化される懸念があるためです。

イーサリアムは上海アップグレードが実施される4月まではビットコインと同じ動きを継続します。アップグレード後の動きを見てからトレードしてください。

予想が外れた場合を想定してしっかりと損切りラインを決めておいてください。

投資は自己責任となりますので、あくまで参考までにしてください。